リーダーとして必要な傾聴力とは?身につけるためのトレーニング方法を紹介!

リーダーシップ

よくビジネスシーンにおいて、”傾聴力”が大事という話を聞くかと思います。

「確かになんか大事そうだけど、なんでそんなに大事かわからない・・」という人や、「傾聴力なんかより他のビジネススキルの方が大事でしょ!」と思ってる方へ

傾聴力とはそもそも何か?なぜ傾聴力が大事なのか?どうやったら傾聴力を身につけることが出来るのか?

このような疑問を解決していきたいと思います。

また、あなたがチームをまとめる立場にいるのであれば、リーダーこそ必須のスキルであるということも紹介していきたいと思います。

実はリーダーこそ必要なスキルが”傾聴力”

ビジネスシーンにおいて、傾聴力が大事となる場面は数多くあります。

では、1番大切となるのはどういった時でしょうか?

それは”リーダーとしてチームをまとめる立場に立った時”です。

本章ではなぜリーダーにこそ傾聴力が必要なのかを紐解いていければと思っています。

ただその前に、傾聴力という言葉の意味を正しく理解していなければ先へは進めませんので、まずはそこから始めてみましょう

”傾聴力”の定義とは?

傾聴力は一般的に以下のように定義されております。

傾聴とは、相手のいうことを否定せず、耳も心も傾けて、相手の話を「聴く」会話の技術を指します。意識すべきなのは、相手に共感し、信頼していると示すこと。

引用元:コトバンク 人事労務用語辞典「傾聴」の解説

ただ相手の話を聞いているだけでは傾聴とは言えません。

しっかりと話に共感し、信頼を示してあげるまでが傾聴するということです。

リーダーは必須で持っていなければならない”傾聴力”

傾聴とは言わば相手に寄り添ってあげるということです。

チームという守るべきものを持っているリーダーにこそ必須の能力といえるでしょう。

確かに取引先や上司と関わりの中でも、話を聞く場面は多くあります。

ですが、ここで必要となるのは傾聴力というよりは、以下に相手の要求を察知できるかの理解力です。

そのため傾聴力が低くても何とかなってしまいます。

ただチームメンバーや部下の話を聞くとなるとそうはいきません。

相手の言いたいことを頭ごなしに否定してしまう。そんな人に誰がついていきたいと思うでしょうか。

部下から話しかけられた時、「でも」や「しかし」で話を始めてないですか?

こうした対応をしていると、部下も「どうせあの人に相談してもな・・・」となってしまいます。

大事なことは”意識すべきなのは、相手に共感し、信頼していると示すこと”です。

まずは相手に寄り添うことから始めてください。

傾聴力のトレーニング方法

ここまで傾聴力がリーダーにとっていかに大事かお分かりいただけたと思いますが、今ままでそんなこと意識したことがない人に、いきなり明日からやれと言われても難しいものがありますよね

そこでこの章では、日常のなかで出来る傾聴力の鍛え方を4つご紹介していきます。

1.話を最後まで聞く

すごく基本的な話ですが、何よりもこの意識が大事です。

傾聴力がない人は話を最後まで聞かずに、遮ってしまいます。

こういう人は頭がいいので話を全部聞く前に、何が言いたいのか理解出来てしまい、どうしても途中で口を挟みたくなってしまいます。

ただこれをやってしまうと、「この人は話を最後まで聞いてくれない人だ」という印象を持たれてしまいます。

傾聴力が高いことの最大のメリットは、相手からの信頼を勝ち取れることです。

確かにその辺の人との会話であればそれでいいのかもしれません。

しかしリーダーとしてメンバーの信頼を勝ち取らなければならないあなたは、ちゃんとあなたに寄り添っているよ!という態度を示すことが肝心なのです。

なのでぜひ、日常の中で”最後まで話を聞く”ということを意識してみてください。

2.相手の言葉を繰り返す

話を最後まで聞いたからそれでOKというわけではありません。

相手の話を”傾聴”するということは、相手に理解の姿勢を示すことが大事です。

話を聞いている時に頷いたり、目を見て話を聞くことも効果的な方法ですが、

1番効果があるのは、相手が言ったことを繰り返すことです。

例えば、部下が「こういった思いと戦略があるから、このプロジェクトをやりたい」と相談してきたとしたら、「君はそういう思いがあるから、そのプロジェクトをやりたいんだね」とまずは相手の言葉を繰り返してください。

これだけでこの人は自分の話を理解し、共感しようとしてくれるんだなと伝わります。

3.「ながら」で話を聞かない

リーダーや上司という立場になると、やることが増えすぎてしまい何かをしながら話を聞いてしまいがちです。

忙しすぎる現代のリーダーにとって、こうなってしまうのはしょうがないと思いますが、やはり何かをしながら話を聞いていると部下からも「自分の話を聞いてくれないんだ・・・」と信頼を失くしてしまいます。

繰り返しになりますが、”傾聴”とは相手に共感し信頼を示すことです。

もし何かをしながら話を聞かないといけない状況となりそうであれば、「今忙しいから、あと何分後でもいい?」と、腰を据える時間を意識的に作り出しましょう

4.真の意味を考える

人間とは往々にして嘘をつく生き物です。

特に会社は見栄や嘘が入り混じった世界ですよね。

部下や周りのメンバーがあなたに何か相談したり、話があるときに思っていることを全て打ち明けてくるとは限りません。

なのでリーダーはその言葉の裏側をしっかりと把握しなければなりません。

「どうしてこういうことを言っているんだろう?」

「こう言っているが本当は違う思いがあって言ってるんじゃないだろうか・・・」

相手が考えていることやその思いを把握するように努めてください。

もしその人の思いを汲み取ることが出来ずに誤った対応を取り続けてしまうと、信頼を無くし退職されてしまうことにもなりかねません。

チーム外にもたらすメリットとは?

ここまではリーダーが傾聴力を持つと、チームにどれだけの効果があるかを説明してきました。

ただ、リーダーの仕事は何もチームをまとめるだけではありません。

さらに上の上司や、他部署との関わりの中からいかに自分のチームを動きやすくするかを考えることもリーダーの仕事です。

実はそう言った状況でも傾聴力は役に立ちます。

例えば、役員レベルと話す際に傾聴力がない人は相手の信頼を得ることが出来ず、自分の立場だけでなくチームの評判を落とすことになってしまいます。

しかし傾聴力がある人は、相手の信頼を勝ち取れるだけでなく、相手の真の意図を汲み取ることが出来るので、先回りした行動をすることができ、結果的にあなたのチームに対する評判も上げることが出来ます。

このように対外的な場面でも効力を発揮する傾聴力が、リーダーにとっていかに大事な能力かお分かりいただけたのではないでしょうか。

傾聴力という一生物のスキルを手に入れよう

特に現代は人間関係で揉めるケースが目立ってきている印象です。

一昔前までは力を持ったリーダーがワンマンで独裁的なマネジメントして許されてきましたが、令和ではもうそれは通用しません。

リーダーにとって、いかに周りからの信頼を勝ち取れるかが重要なのです。

傾聴力を突き詰めれば、部下に「この人についていきたい!」と思わせることも可能です。

そんな一生物のスキルを身につけ、最高のチームを築き上げてください。