「状況把握力を身につけたいと思っているけど、どうしたら身につけることができるの?」
「状況把握力が大事というのは聞いたことがあるけど、出世するために本当に大事なの?」
状況把握力の鍛え方がわからないという方や、そもそも状況把握力がなんで必要なの?と疑問に思われている方も多いかと思います。
そんな方のために今回は”状況把握力”について記載しようと思います。
※本記事を読めば以下のことがわかります。
①状況把握力の鍛え方
②状況把握力を身につけないとヤバい理由
③リーダーの状況把握力の鍛え方
また本記事ではリーダーに着目した章も存在します。
それはリーダーにこそ状況把握力が必要だからです。
なぜリーダーに状況把握力が必要なのか?どうすればリーダーに必要な状況把握力を身につけることが出来るのか?
こういったことも紹介しておりますので、リーダーとしてチームをまとめている方やこれからリーダーになる方はぜひ目を通してみてください。
この記事を書いている僕は、上場企業の経営企画部として経営層のリーダーシップを間近でみた経験があり、現在は自らがチームリーダーとなってチームをまとめています。
当時、経営企画部にいた時は、上司のToDoがパンパンに詰まっており、ただ指示されたことだけをやるのでは到底認められる環境ではありませんでした。
自分のタスクだけをやって帰るでは、部署としての業務が終わらなかったため、状況をいかに把握してその時々にあった行動をとるかが求められました。
そんな私自身が経験したことも含めて、本記事では状況把握力について紹介したいと思います。
目次
状況把握力を鍛えるためには?-トレーニング方法3-
では状況把握力を鍛えるためにはどうしたらいいのでしょうか。
本章では簡単なようで難しい状況判断力の鍛え方を紹介していきたいと思います。
1.相手に直接訪ねる勇気を持つ
状況把握力のない人の特徴として、上司や周りのメンバーに対して「今やるべきことは何ですか?」や、「何か手伝えることはないですか?」といった基本的な質問が出来ないことが多いです。
ただ、今状況把握力がない人が手っ取り早く状況把握力を身につけたいのであれば、直接聞いてしまうのは1番です。
これを繰り返していくことで、周りから「この子やる気あるな」と思われるだけでなく、次第に「この人はこういったことで手を取られているんだな・・・」といった知識が溜まっていき、今やらなければいけないことを自分で判断できるようになります。
最初はもちろん勇気がいると思いますが、聞いてみて悪いことは起きないので、ぜひちょっとの勇気を出してみてください。
2.優先順位を明確にする
もちろん自分がやらなければいけない仕事の優先順位をつけることはとても大事です。
ですが、状況判断力を身につけたいと思うのであれば、部署やチーム全体の優先順位をしっかりと把握しておく必要があります。
優先順位を明確にするためには、チーム全体のゴールを理解しましょう。
自分がいる部署はこの会社では何をするために存在していて、その存在意義を果たすためには何をしなければいけないのか?
こういった俯瞰した考えをしてみると、優先順位が次第に見えてきます。
優先順位をつける過程で、周りの状況を判断できるようになり、もっともインパクトのある仕事をしなければと考えられるようになります。
3.他メンバーのやりとりに聞き耳を立てる
これは決して盗み聞きしろと言ってるわけではありません。
オフィスの中で仕事をしていると、往々にして他のメンバー同士の会話や上司が他部署の人と話している会話が聞こえてくる時があります。
またリモートで働いているという人でも、何かしらチャットグループなど、他の人のやりとりが見れる場所があるかと思います。
こうした自然と聞こえてくる情報を何気なく見逃すのではなく、少し注意して捉えるようにしてみてください。
もしかして何か仕事を頼まれてないか?
そしてその仕事を自分が手伝えやしないか?
聞こえてくる情報の中で、それが及ぼす影響を考えてみるといったことが状況把握力の向上に繋がります。
社会というのはあらゆるものが絡み合って回っています。
その中で自分ができる役割は何かを日々意識してみてください。
状況把握力を身につけないとヤバい理由
これまで状況把握力の鍛え方を述べてきましたが、そもそも状況把握力はなぜ必要なのでしょうか?
実は状況把握力がないと、出世できないどころか出世できたとしても成果が残せない可能性があるくらいなくてはならないヤバい能力なんです。
本章ではなぜそこまで重要な能力なのかをみていきたいと思います。
状況把握力が上司の判断を左右させる
突然ですが、あなたがリーダーだとしてどういう人を評価したくなりますか。
1番成果を出している人でしょうか?みんなに慕われる人でしょうか?
たしかに企業や状況によってはこういった特徴が必要な場面もあるでしょう。
ですが、人をまとめる立場として部下が自ら考えて、一歩先の行動をやってくれたら、この子は優秀だなと思いませんか?
リーダーも人ですから、自分を助けてくれた時のことは心に強く残ります。
もし逆に部下が自分の仕事だけやり、周り関係なくマイペースで動いていたらどうでしょう?
「この子を動かすためには全てを指示しないといけないのか・・・」という気持ちになりませんか?
このように状況把握力があり、それに基づいた行動ができる人は上司に認められ、周りが見れない人はどうしても評価されにくいのです。
世の中であまりフォーカスされない状況把握力のヤバさがお分かりいただけましたでしょうか。
リーダーとしての状況把握力を鍛える方法とは?
前章では上司や周りのメンバーの状況を把握するための方法、いわば出世をするための方法をまとめてきました。
では出世した後、自らがリーダーとなった人の場合はどうでしょうか。
ここからはリーダーの状況把握力への携わり方をまとめていきましょう
リーダーにこそ必須の状況把握力
「頑張って出世してリーダーになったんだから、やっと楽できる!」と思われる方もいるかもしれません。
しかし実は、リーダーになった方が状況把握力が必要となります。
それはリーダーというのは人をまとめる立場だからです。
今の部署の立ち位置や、目標とするゴールに対して何が足りていないか、
また、チームメンバーのタスク量や抱えている問題など全ての状況を把握しておかなければいけません。
今までは自分を軸に周りを見ればよかったものが、リーダーになった瞬間チームを軸にチームメンバーを見なければいけなくなります。
このようにリーダーがチームをまとめる上で、状況把握力はより一層大事になるのです。
そして、リーダーの状況把握力の鍛え方はまた違ってきます。
あなたが何かしらのリーダーであるならば、ぜひ次から紹介する方法を試してみてください。
1.雑談を意識する
「状況把握力と何も関係ないじゃん?」と思われる方もいるかと思います。
ですが、雑談というのは周りの状況を把握するためにはとても大事なことなんです。
まず雑談をする中でこの人が何に困っているか、チームにこう言った問題がありそうだなといった問題が直接見えてくることがあります。
さらに雑談をしていると自然と信頼関係が生まれます。
メンバーがあなたのことを信頼してくれると、自然と自分の問題や悩みを相談してくれるようになります。
雑談というと安っぽくなってしまいますが、チームのメンバーに対してのコミュニケーションはとても大事です。
逆にコミュニケーションを怠ってしまうと、チームの舵取りができなくなってしまいますので、可能な限り雑談をするようにしてみましょう
2.タスクの進捗を見える化する
リーダーにとっての状況把握力とはいわば、今誰が何をやっていて、それをいつまでにやらないといけないのかを知っておくということです。
それが出来ていないと勝手に他のことをやっていたり、誰かの遅れに気づくことが出来なかったりと、コントロールを失ってしまいます。
もちろん逐一報告されてはこちらも大変ですので、ある程度の段階で見えるようにしておいたほうがいいでしょう。
例えばGoogleスプレッドシートや、Excelなどの共有のデータを持ち、そこに進捗管理を入れてもらう等が有効です。
また、ルーティンワークのようなタスクが多い場合は、Googleフォームなどを利用して、タスクが自動的に溜まり完了と入力するだけで、タスクが消えるような仕組みを作ってみましょう。
チームの規模が多くなるとその分だけ状況を把握することが難しくなります。
ツールなどをうまく活用し、仕組み化の力を借りていきましょう。
状況把握力があれば何とかなる
社会人として世の中に出てから定年を迎えるまで、ずっと必要になる状況把握力
逆を言えば、状況把握力さえものにしてしまえば何とでもなります。
平社員であれば出世するために、リーダーになったらチームの成果を出すために。
ぜひ状況把握力を身につけて、自分の人生をより良いものにしてくださいね!